そもそもクラッチバッグがなんたるかもよくわからないので、
「デニム クラッチ」で画像検索して、ふむふむ眺め、
毎晩寝ながら形やデコレーションや組み立て方を考えました。
基本的に有る物でつくる縛り。
無駄に100本くらいあるファスナーの束から
使えそうなコイルファスナー(パターンレーベルの35cmの)を引っ張り出し
それに合わせてバッグの寸法をざっくり決めました。
折り返し位置が少々変わりますがA4も入ります。
ベースは岡山の硬い硬いデニム、50cm買ってあったのがちょうどよかった。
縫う前に洗いました。
裁断して、折り返す蓋の外側の装飾からスタート。
ざくっと斜めにカットして1cmずらして縫い合わせたり
要らないGパンのポケットをほどいて流用したり
星形に切ったデニムを洗って(端がほぐれる)アイロンかけて縫い付けたり
竹ビーズを星形に縫い付けたり
思いつきでどんどん楽しくやりました。
この星のパッチは、いつかGパンを縫ったら裾にやりたいと思っていましたが
これで気が済みました。

色の薄い(解体OKな)Gパンも発掘したので使いました。
途中から「シャネルのみたくキルティングにしよう」と思いつき、
アイロン接着のキルト芯を持っていたので初めて挑戦しましたが、
キルティングにより2.5cmくらい縮んでしまいました。
(正しくはもちろんキルティング後に裁断するものですね)
縮んだ部分は共布で継ぎ。デザイン的には問題ない。

内側は化繊のギンガムチェック。母のはぎれ袋からの、古いもの。
ふんにゃりしたクラッチはクラッチぽくなかろうと思って、
随分前にユザワヤで買った硬い芯(芯売り場で一番硬かった)を貼りましたが、
これが、バッグらしくしっかりしてとても良かった。

表地と裏地は最後に一緒に縫い合わせ、縫い代はバイヤステープで包んで処理しました。
3cmのマチつき。

裏側のポケットは、iPhoneを入れるのにちょうどいい。
最後のタッセルだけ、在庫糸できれいに作る自信がないので買いました。
ぴったりの色があり、600円也。

気に入ってうずうずします。
まだクラッチバッグというものの取り扱いに不慣れで、
傘と一緒にさっと持つことができないけれど
早くスマートに小脇に抱えられるよう精進します。
そうそう有り合わせのもので考えるのも楽しいですよね。
洋服にはなかなか装飾しにくいけれど
クラッチならやりすぎても問題ない感じが懐深いですな。